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柔道整復師のための解剖学シリーズ 肩関節脱臼1

肩関節は関節窩と関節頭の面積に1:3程度の違いがあり、そもそも解剖学的に不安定な関節といえます。靭帯性支持として肩甲上腕関節(上、中、下)がありますが、それらはとても薄い関節包靭帯であり、強靱な組織とは言えません。他に関節可動制限や疼痛に関与するとされるいくつかの靭帯があり、その内、烏口鎖骨靭帯は impingement 障害に、烏口上腕靭帯は50肩などに深く関与すると理解されています。また腱板と呼ばれる4つの筋からなる腱の存在があります。これらの靭帯や腱の臨床症状への関与については多くの報告があります。

今回は、柔整の為の解剖学として肩関節前方脱臼時の関節頭(上腕骨)と関節窩(肩甲骨)の位置関係について述べてみたいと思います。多い少ないは別として、柔整師として肩関節の前方脱臼を経験しない方はほとんどいないと思います。そして柔道整復師の方々のほとんどが巧みにその脱臼を整復されます。しかし、前方脱臼している時、上腕骨頭が、肩甲骨あるは肩甲骨関節窩に対してどのように位置しているのか、また周囲軟部組織はどのようになっているのかを明確に把握しているかというと、どうもそうではないようです。医学の歴史で、脱臼は整復されればそれで良いとされてきた時代がありました。その当時、一般の方々の理解も同様で、脱臼が戻り痛みが取れればそれでよいと理解されていました。それらのことが肩関節脱臼の解剖学的組織学的解明を遅らせたとも言えます。・・・・・以後割愛

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参考文献: Anne M.R. Agur and ming J. Lee: Grant’s Atlas of Anatomy 10th ed., lippincott Williams & Wilkins, 1999

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