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「真実を見つめる」2005年5月

骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷など軟部組織損傷、すなわち結合組織の損傷といえる。骨には骨の、腱や靱帯には腱・靱帯の治癒機構がある。しかし、組織学的にみるとリモデリング期に入る頃までの細胞の営みに大きな違いはない。創傷治癒においては、その傷が治癒するまでを大きくIII期に分けている。それら I, 炎症期、II, 肉芽形成期および再上皮化期、III, 再構築期またはマトリックス形成期において、いわゆる細胞増殖因子 cell growth factor が、それぞれの期でさまざまな因子が働いている 1)。

1980年代までは Wound Healing の詳細は明らかではなかった。しかし、分子レベルでの研究が進み、いまでは、bFGF, TGF-β, PDGF, EGF, CTGF などがさまざまな役割をしていることが知られている(Table. 1) 2)。
注目すべきは3日までの炎症期とその後の肉芽形成期で活躍する細胞のスイッチである (Fig. 1) 2)。炎症期に活躍したマクロファージや白血球数が2日以後減少し、代わって線維芽細胞 fibroblast の細胞数が上昇してくる。この変化がこの時期に行われなければ炎症の慢性化が生じることになる。そうなると肉芽形成に必須の細胞である線維芽細胞の増殖は引き起こされない。次に注目するところは20日(3週間)のあたりで線維芽細胞が筋線維芽細胞 Myofibroblast と呼ばれる細胞に分化することである。この分化は腱や靱帯でも同様に生じる。・・・・・以後割愛

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参考文献: Williams et al (edited): Wound Healing in Skin, Gray’s Anatomy 37 th. P84-88, 1989 より一部改変.  Takehara K.: Wound healing and growth factors. Surg Frontier, 11, 2, p13-16, 2003

 

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