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「真実を見つめる」2005年7月

細胞と細胞や、細胞と細胞外基質との間には接着分子が働いていることを前回のシリーズで示した。また、そのことは結合組織の損傷に対する施術を行うわれわれにとって、とても重要な理解であることも述べ、他の分子も相まって、さまざまな生理学的現象が作り出されることを記した。
インテグリン Integrin は, 細胞表面にある接着分子のひとつで、細胞外のさまざまなリガンド Ligands と結合することができる。このインテグリンと呼ばれる細胞膜貫通型分子は、当初、フィブロネクチン Fibronectin のレセプター Receptor として同定されたが、その後、他の多くの細胞外基質分子(コラーゲン Collagen やラミニン Laminin など)とも結合を示すことがわかり、1つのインテグリンスーパーファミリー Integrin super family という捉え方がなされている(Fig. 1)1)。
分子構造は、α鎖とβ鎖が非共有結合で会合するヘテロダイマーであり、細胞膜に発現して、細胞内では細胞骨格系と密接に関係している。多くのα鎖とβ 鎖が知られており、これら2つの鎖の組み合わせにより、細胞外のさまざまなリガンドに対する特異性を作り出している 2)。
α鎖、β鎖とも、分子構造のほとんどが細胞外にあり、膜貫通部分としてのドメインと、20~30 残基程度の短い細胞内ドメインを有している。細胞外ドメインにはリガンドが結合し、細胞内ドメインにはテーリン、α-アクチニンなどの細胞骨格系の蛋白質が結合する 1)。α鎖には 3~4 個の二価金属結合ドメインを持つという特徴がある 1)。・・・・・以後割愛

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参考文献: 宮坂昌之・矢原一郎編: 実験医学別冊、Bio Science 用語ライブラリー、接着分子、1996 羊土社.   大塚吉兵衛・安孫子宣光: 医歯薬系医学生のためのビジュアル生化学・分子生物学 1997 日本医事新報社.    Bednarczyk JI. Et al.: J/ Immunol. 144, 777-784, 1990

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