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柔道整復師のための解剖学シリーズ 手関節3

手関節における体表解剖上の8つの小さな手根骨は、腫脹などがない限り、すべてを触診可能です。しかし、臨床で役立つ触診となるとなかなか難しいと思っています。
手根骨の機能解剖は多くの専門書で示されています。それらの本で示すいくつかのランドマークは手関節の背側から示されているものが多いです。掌側からの記載は少なく、例えば明らかなランドマークとして豆状骨の位置が示される程度です。臨床上、手根中央関節の動きを診るために有用な有頭骨の位置や触診の方法などを示すものは本当に少ないと思います。たとえ記載されていても、その内容は臨床上の触診としては少々物足りなさを感じるのは小生だけでしょうか。
手関節背側では皮下結合組織や関節包が薄いこともあって、8つの手根骨を同定することは比較的簡単です。一方、掌側は皮下結合組織も厚く、多くの屈筋腱が層状に走行し、靭帯性関節包もとても厚いです。手関節を走行する腱においても、伸筋腱は帯状の平らな腱が多く、屈筋腱は棒状で比較的太く層状です。加えて、屈側には正中神経なども走行し、これも決して薄いものではありません。実際、詳細に記載された書物でさえ、大菱形骨、舟状骨結節、豆状骨、有鈎骨鈎などをランドマークとして取り上げるに留まっています。それら手根骨の一つ一つの動きを触知する方法については記載が少ないと思います。・・・・・以後割愛

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参考文献: 中村蓼吾編集: 整形外科 痛みへのアプローチ3,南山堂 1999. Raoul Tubiana et al.: Examination of the hand and wrist. Martin Dunitz, 1996. Anne M.R. Agur, Ming J. Lee: Grant’s Atlas of Anatomy 10th ed., lippincott Williams & Wilkins, 1999

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